こんばんは。ぼたもちです。
今日は「V1-2誘導のQSパターン」についてお話しします。
心電図で、V1-2誘導のQSパターンってまあまあの頻度で遭遇するんですよね。
しかも、自動解析のコメントには「前壁中隔梗塞の疑い」と書かれている。
健診医としてどう対処すべきか、毎回悩ましい。。
ということでまとめてみました。
~結論~
症状や既往歴のない若年者では精査不要(*ただし新たに出現している場合は要精査)
動脈硬化の危険因子を多く有している高齢者では要精査→循環器で心エコー
V1の単誘導だけなら精査不要
~解説~
痩せ型・漏斗胸でも見られる。
漏斗胸:胸郭の変形により左方に偏位
→心臓がV1誘導の電極から遠ざかる
→V1誘導がaVR誘導と同じ向きから心臓を見る形になる
→つまりaVR誘導と波形が似る(時計回転にもなる)
参考URL(漏斗胸と心電図)